しみじみ*明日

北海道の小さな街から日々のしみじみを綴ります

医師の言葉の重さ

私の父は

長年の糖尿病で

腎臓機能が悪くなっており

透析を勧められるレベルなんだけど

 

本人の意向と

家族での話し合いと

私も多少なりとも現場の経験で感じてきたことも含めて

 

透析を受けずに生活することを選びました。

 

でも、透析科の医師にかなり脅されて

(と、本人も母も感じており、透析をしないなんてとんでもない、最期は苦しんでも助けてあげられない、などと言われたらしい)

もともとの一般内科の医師に戻されました。

 

それで、きょう、延命を望まない書類にも

母がサインをして

「先生がね、あとは神のみぞ知る、だから、心配しないで、大丈夫、ちゃんと(苦しくなったら)入院して、苦しみを取ってあげますから」というようなことを言ってもらい

母もすごく安心したと、

電話で言っていた。

 

 

透析を勧める医師はかなり高圧的だったらしく

父も憤慨していた。

もし透析を選択しても

治療はうまくいかないように思う。

 

父は、母の傍にいるのが幸せな人だから

1日でも長く普通の生活ができるよう

遠いけど、支えて行きたいと思う。

 

 

それにしても

医療従事者の言葉は

こんなにも重いのだ。

 

大変な思いをしたけど

信頼できる医師のところにもどれたことは本当に良かった。

 

私も、仕事でターミナルケアに携わってきて

 

できるならば不必要な医療で

苦しむ時間が長くならない方が

 

自然な最期を迎えられるように思う。

 

 

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キセキレイさん

 

 

 

「神のみぞ知る」という言葉は

母の胸に響いたようだった。

 

両親はキリストを信じるものではないけれど

私たち夫婦はずっと両親のことを祈ってきた。

医師の仰った「神」という言葉には

やはり人間の力を越えたものへの

畏怖の念があるように思う。

 

この言葉が

母を安心させ、また、励ましてくれた。

 

 

お委ねすること。

 

どうしてもそこは通らなければならないのだ。

 

 

そんなこんなの日々で

 

祈りつつ歩もう。

神様は最善を為してくださる。

 

 

erino*