しみじみ*明日

北海道の小さな街から日々のしみじみを綴ります

この夏の読書

この夏は

あまり本を読めませんでしたが

心に残った2冊。

16歳語り部

「16歳の語り部

長女が、この夏、石巻にいって

この本の著者・佐藤敏郎先生と

語り部のおひとりの

お話を直に聞く機会を頂きました。

そして、長女がこの本を私に紹介してくれた。

語り部・雁部那さんが書いておられましたが

被災地で、沢山の人々から「頑張れ」のメッセージが届いて

だんだんと、追いつめられるような

気持ちになってしまったと・・・。

そんな中、

「もうじゅうぶん

頑張っているのは知っています。

あなたたちの頑張りは知っていますから、

もうこれ以上

頑張らないでください。

僕たちに出来ることもあるんです

僕たちは

同じ日本にいますから、

安心してください。」

と、兵庫県の高校一年生の方からの

お手紙があり

救われた思いになったとのこと。

もう充分に頑張っている人に

かけることばは

頑張れ・・・ではないんですよね。

生きる

そして、Y子さんに貸して頂いた本。

劉連仁(リュウ リェン レン)さんのことは

茨木のり子さんの詩で

知っていました。

でも、中国からの強制連行の事実が

こんなにも悲しく

重いものであったとは

ここ北海道にも

強制労働をさせられたという場が

沢山あります。

その事実はしっていたけど

私は、何も知らなかった。

そう思いました。

突然引き裂かれた家族

極寒の地で、14年も孤独の逃亡生活をされたこと

読み継いでいかなければならない本だと

思いました。

知らないということは、恐ろしい事ですね。

この2冊とも

手渡された本でした。

そのことにも

感謝します*

erino*