しみじみ*明日

北海道の小さな街から日々のしみじみを綴ります

「わが母の記」を観て

旭川 013

先週、「わが母の記」のDVDを観ました。

NHKラジオで、絶賛しているのを聞いて

是非!と思って、ツタヤで借りてきました。

小さなころに離れ離れになってしまった母。(樹木希林

自分は捨てられたのだと思い込んで

母を憎みながら、許せずに生きている井上靖。(役所広司

しかし、認知症の母と再び暮らすことに。

記憶をなくしていく母。

その日々の中で、

母と、息子の間にある

大きな氷が解ける瞬間が描かれています。

先日の金先生の講演の中で

「親は、思春期の子どもに、一度、謝る必要がある。

自分が良かれと思ってやってきたことも、

実は子どもを傷つけていることがある。

偉い方から、謝ることが大事」

というお話をされていました。

そのお話にとても納得して

帰宅してから、思春期の子どもたちに

「今まで、嫌な思いをさせたことがあったと思う。ごめんね」と

謝りました。

突然のことで驚いていたようだけど

胸につかえていたことを話してくれた子もいて

謝ることができて良かったと思っています。

先ほどの「わが母の記」は秀作で

親子の、掛け違えてしまったボタンを

ある時期に、すとんと、位置を変えることができて

互いに、幸せに生きていける。死んでいける。

写真は、旭川のラーメン屋の裏に棲みついている野良ネコちゃん。

厳寒の地で、生きているんだな。

erino*