しみじみ*明日

北海道の小さな街から日々のしみじみを綴ります

吉野弘さん ありがとう

ふたりが・・・ブログ

先日、詩人の吉野弘さんが亡くなられました。

私も、確か、中学?高校?のころ

吉野さんの詩が、国語の教科書に載っていて彼を知りました。

それから、長い時が流れて

6~7年前かな、

京都でナースの非常勤の仕事をしていたとき

(当時、夫が学生をしていたので、

私は3か所掛け持ちで働いていた。今にして思えばよくやったな[emoji:i-183])

昼休み、病院の近くにある

六角堂という有名なお寺の椅子でお弁当を食べていました。

職場に戻るのに少し時間があったので

書店に寄って、ふと目に留まったのがこの写真↑の詩集。

これはとても有名な詩らしい。

でも、私はこの時初めて知ったのです。「祝婚歌」を・・・。

とくに好きなところはここ・・・

「二人のうちどちらかが

ふざけているほうがいい

ずっこけているほうがいい

互いに非難することがあっても

非難できる資格が自分にあったかどうか

あとで

疑わしくなるほうがいい

正しいことを言うときは

少しひかえめにするほうがいい

正しいことを言うときは

相手を傷つけやすいものだと

気づいている方がいい・・・」

とても心に沁みて

すぐに買い求め、今も大事にしています。

私、ズッコケてる人間だけど

これでいいんじゃないの~と

ほっと力が抜けた。

時に夫婦というものは

正しさという秤では

どうにもならないものもあると思いませんか。

吉野さん、素敵な詩をありがとうございます。

この詩で救われた人たちは

きっと沢山いることでしょう[emoji:i-156]

erino*