しみじみ*明日

北海道の小さな街から日々のしみじみを綴ります

コルチャック先生

今から16年前
W市に住んでいたとき
是枝監督の「誰も知らない」の上映会が
ありました。
そこで頂いたリーフレット
コルチャック先生の言葉が載っていました。
大事に取ってあります。

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子どもを1人の人間として尊重しましょう

子どもの権利条約の精神的父コルチャックの言葉より



子どもは生まれながらにして
一人の人間です。
すべてを感じ、すべてを考え、すべてを経験し
すでに自分の人生を生きています。

そこにいるのは子どもではなく、人間です。
子どもは、だんだんと人間になるのではなく
すでに人間なのです。

赤ちゃんはまだ話す事はできませんが
すべてのことを聞いています。
それに、涙や微笑みは、赤ちゃんの大切なコトバです。

小さな子どもは感性のコトバで考え、記憶します。
うれしいこと、悲しいこと、そして、痛いことも。

”僕たち子どもの心配事は、大人のとは異質かもしれないけれど
大人のより小さくはないし、それに
ずっと心の奥底深くに、食い込んでいる。”

父親と母親の中の良さ、相互の愛。
子どもは、まれにそれがないことを感じる事もあります。
でも、それが感じられるとき、むさぼるように吸収します。

子育て、親子の葛藤は、一人の人間と一人の人間の間の葛藤です。

子どもには、大人とは違いますが、やはり人間としての望み、願い、
要求があります。
子どもの中に、あなたが見たいと思っていることだけを見ていませんか。
子どもをあるがままに受け入れること、それはそこに、あなたとは違う、
一人の人間を見いだすことです。

どんなに小さくても"子どもに”ではなく”子どもと!”

あなたが一方的に与えるものではなく
子どもが望む事について聞きとり、話し合い、支えることが必要です。

子どもは、今を、その瞬間を、人間として生きています。

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今日、片付けをしていたら
このプリントが出てきました。

とても悲しいニュースが流れていて。

どうか

小さないのちが大切にされますように。

erino*