しみじみ*明日

北海道の小さな街から日々のしみじみを綴ります

引越の朝のこと

振り返りの文章になります。

3月25日(月)
その日は、わたしたち家族は
近所のホテルに泊まりました。

いつも使っているネットのサイトで取ったんだけど
とっても立派なホテルなのに、まさか、の破格の安い値段で取れて

しかも、行ってみたらVIPルーム?!!!と思うくらいの
立派なお部屋だったんです!びっくりです。

夫婦の部屋と、娘の部屋と、
ツインをふたつ取ったんだけど
部屋の真ん中のドアから2部屋を繋ぐ事ができるという
お部屋でした。もう、みんな大満足。

明けて、3月26日(火)

朝食を頂いていたら
何と、東京から、たまたま出張でいらしていた
とある大学の先生にバッタリとお会いして

これから、関東の大学へ行く次女に、名刺を渡してくださいました。
「なにかあったら、いえ、何もなくても
来てくださいね。」って優しく声をかけてくださって
ありがとうございました。

こんなことってあるんですね。

この日の朝、実は私は朝食前に
1時間くらい家に戻って、掃除をしたんです。
家を明け渡すのに、掃除が追いつかず、教会の方々に手伝って頂いていたんだけど、最後に色々やらねばと思う所があって・・・。

それで、朝食が終わってから、いざ、家族で家に戻ってみたら

お見送りの方々が、沢山来てくださって・・・。

本当にビックリしました。
教会のかたをはじめ、なんと50人〜60人くらい
来てくださったのではないでしょうか。

おひとり、おひとりと言葉を交わして

涙、涙のお別れでした。

車を出発させるときの光景がずっと目に焼き付いている。

みなさんが、こちらをみて
別れを惜しんでくださっていて

そのときのようすが、あの映画
タイタニック」のラストのようだったんです。

みんながこちらを見ていて

私は一人一人のお顔を見ている。

人生ってこんな風に終わるのかもしれないなぁと思うような

なんだか幸せな場面で
スローモーションでした。


201904 ゆうひ

こうして、私たちは、10年間お世話になった街を後にして

東に向かって進み出したのでした。



erino*