しみじみ*明日

北海道の小さな街から日々のしみじみを綴ります

ふたりのロッテ

ふたりのロッテ S

ふたりのロッテ」読了。

いま、心の中がじーんとしている。

私は、若いころ、どうも「老成」気味で

実年齢よりちょっと小難しい文学作品を読んでいた。

なので、こんなふうな

「児童文学」の分野はすっぽり抜けている。

どうもこういう作品の文体が苦手だった。

離婚している両親。

離れ離れに育った双子の姉妹、

ロッテとルイーゼ。

その、小さな二人が偶然出逢い、

なんとか、離れ離れの両親を仲直りさせようとする。

今朝、バスの中で

母親と父親とが和解する場面で

「そうよ、あんなにいろいろなことが、もう終わったのだから」

と話すシーンを読んで

涙が出そうになった

本のページに、春の優しい陽が射していた。

おとなの事情は

こどもにはわかるすべもなく

でも

家族がこうやって再生していく

第二次世界大戦のころに

このような素晴らしい作品を

書かれたケストナーさん。

いま、この年になって

児童文学を通して

心の旅をしています

夫が休暇をいただき、

函館で修道生活して来て、

無事に帰ってきました。

おみやげ話は、また明日のココロ~。

erino*