しみじみ*明日

北海道の小さな街から日々のしみじみを綴ります

「神の小屋」読了

遅ればせながら

「神の小屋」を読み終えました。

映画化に当たり、

すみれさんがキャストに選ばれ

話題になっていたようですね。

長編なのですが、ぐいぐいと引き込まれ

2日間で読みました。

神の小屋

現代版「ヨブ記」とも言われるらしく

主人公は、ある日、4歳の末娘ミッシーを誘拐され

殺されてしまいます。

遺体も見つからず、絶望と苦しみのどん底に突き落とされ

ある日

「神さま」から、一通の手紙が届きます。

それは、あの悲惨を生み出した

「小屋」への招待状だったのです。

そこで、主人公マックは

父・子・聖霊の神と出逢う・・・・

そのようなストーリーで

フィクションですが

全米で大ヒットした小説だそうです。

解釈が新しいのは

三位一体の神を

黒人系だったり、ヒスパニック系の人物として

描いている事で

私たちのイメージを覆すものでもあります。

読み終えた後に

作者の動画(キリスト教番組でのメッセージ・翻訳つき)を

見る事が出来ました。

ウィリアム・ポール・ヤングは

宣教師の子どもとして生まれ

ある地で育ちますが

(人肉を食べると言う風習が残っていた地だそう)

そこで4歳の頃に

原住民から性的虐待を受けます。

それは、スクールに入ってからも続き

幼い頃に絶望を味わっています。

親もまだ若く

彼の事に気付かず

助けることができなかった。

彼は若くして

誰も自分を助けてくれないという経験をしています。

この作品のテーマは

「神は、なぜ悲惨な事件を見逃されるのか。

神がおられるなら、なぜ苦しみがあるのか。」

ということだと思います。

作者は、しかし、

「悲惨な出来事」=「神の不在」とは扱いません。

悲惨の中に

苦しみの中に

共におられる神

赦し

救い

それが「ある」と

語っているのです。

「三位一体」の神は

キリストを信じる者にとっても

大変説明が難しいし

ましてやキリスト教文化圏でない方々にとっては

中盤以降の話は難しいかもしれません。

そこを映画はどう描くのか・・・

しかし間違いなく

魂の再生の物語であり

新しい想いを与えられる書物でした。

私は、中古でサンマーク出版のものを購入しましたが

いのちのことば社からも、別の翻訳家で出版されているようで

どんな風に訳が違うのか読み比べてみたい気持ちもします。

いのちのことば社のほうを持っている方がいたら、貸して下さい!ヽ( ´ー`)丿)

2度目はゆっくり読んでみたいと思います。

erino*